明日はどこへ

漂泊の記録

北ア・笠ヶ岳穴毛谷七ノ沢~クリヤ谷 20230924

 

【形態】単独

【対象】沢登

【場所】岐阜県高山市の北ア笠ヶ岳穴毛谷七ノ沢

【特徴】デイパックにクライミングシューズとチョークバッグだけ入れて、何年か前に行った七ノ沢を再び遡行。下りに使ったクリヤ谷は背丈以上のササが生い茂り廃道状態になっていた

【日程】槍見(970m)3:00~5:20穴毛谷四ノ沢出合(1650m)~7:00七ノ沢(2050m)7:10~10:20頂上(2898m)10:40~15:40槍見

 

槍見に1台だけあった空スペースに車を止めて出発

最近、新穂高の駐車場の込み具合が尋常ではない

できれば早く登山ブームなど去ってほしいが・・・

左俣林道から穴毛谷へ

 

渇水だけに巨大堰堤下も簡単に右岸に渡れた

適当に右岸から左岸に渡って上流に進むが

三ノ沢出合辺りの滝場も灌木帯を通らずに水際を行ける

それだけ水が少ないということだろう

四ノ沢出合辺りで明るくなってきて、美しいピナクルを拝めた

四ノ沢出合で明るくなってきた。正面にピナクルを拝む

五ノ沢出合で大滝が見えてきた

youtu.be

 

五ノ沢出合から本谷に進み

穴毛大滝の前を通りしばらく登って

左の小尾根を越す

小尾根の上からは

これから向かう七ノ沢と

左手に六ノ沢が見える

暑い夏だったので六ノ沢には雪渓が残っていない

小尾根の上から六ノ沢を臨む。今年は雪渓がないから登るのが簡単だろう

asuhadokohe2026.hatenablog.com

 

こちらは手前の七ノ沢。滑りやすい草付きをおりて取りつく

七ノ沢に下りると、第一岩稜が正面に見える

asuhadokohe2026.hatenablog.com

最初の滝。岩が脆そうだが大丈夫

 

小尾根から滑りやすい草付きを下り七ノ沢へ

ライミングシューズに替えて遡行を始める

すぐに最初の滝

岩が脆そうで気を付けて登った

アルパイングレード3級

そこから5~10mの滝が続くが

岩は固くなり難しい滝はないので

気持ちよく登っていける

リーチの差で難易度が上がる滝

気持ちよく上がっていける

高さはあるが、下を見なければ怖くはない。水が流れているのでスリップ注意

最後のゴルジュ。楽しいフリークライミングも終了

小尾根を越すと頂上が見える

 

最後のゴルジュを越すとルンぜ状になり

小尾根(たぶん六尾根)に上がると

気持ちの良いカールと頂上が見える

ハイマツを漕いでガラ場を上がると抜戸岩北方の登山道に合流する

あとは登山者に混じって頂上まで

気持ちのいい日です

 

 

 

クリヤ谷方面は「未整備。進入禁止」などと書かれているが

皆さん気を付けましょうねと思いながらそのまま進む

確かに、人が歩いていないため

クリヤの頭までの登山道も浮石が多くなっている

毎年、ライチョウの群れがみられる場所でいろいろ探したが

今年はライチョウを見ることはできなかった

クリヤの頭を越しクリヤ谷に入ると

胸から頭上のササ薮になった

去年、一昨年に増して薮の状態はひどい

ササの海を泳いでいく

倒れ気味のササを起こして踏み跡を探す。でも時折踏み跡を見失う

 

倒れ気味のササを引き起こて踏み跡を探しながら亀の歩み

つづら折れに下りていくところでは

何度も踏み跡を見失い右往左往する

間違えやすいのは水の流れていない沢を越すところだ

だいたい、一度登りになることが多いが

視線は下に向いているので沢沿いに下りてしまいがち

足の裏の感覚を鋭敏にして

踏み跡なのか、ただの沢なのかが見分けていく

クリヤ谷は好きな道なのに

このまま廃道になってしまうのだろうか

とても残念だ

 

汗だくになってクリヤの岩小屋着

その辺りのクリヤ谷は渇水だけあって水は流れていない

テントもなく、錫杖のクライマーも少なそうだ

錫杖沢との合流点まで来ると水が流れ出し涼しくなる

渡渉点を越し、槍見までポクポク歩く

今日はロープやガチャを持ってい来なかったのでザックは軽く

肩は痛くならなかった