明日はどこへ

漂泊の記録

台高・北山川水系東ノ川~無名峰(1600m)20250620~21

【形態】単独

【対象】沢登り(?)

【場所】奈良県上北山村・坂本貯水池沿い県道東川河合線393m地点手前~北山川水系東ノ川~テンバ~無名峰(1600m)~尾鷲辻~マブシ嶺(1411m)~南西尾根~木組谷~駐車地点

【特徴】道路事情の非常に悪い南部のダム沿いから東ノ川に向かった。国道425線から県道東川河合線に入ると、路面は砕石だらけ。ここでパンクしたら大変で、通行するだけでドキドキした。この県道通行が今回の山行の核心だったかも。北山川上流部のこの辺りは人がほとんど入らない分、水は非常にきれいで、川を渡っていくだけで心が洗われたような気持ちになる。ただし、白崩谷合流点手前から長い淵と巨石の積み重ねが続き、往生した。沢登りというより、巨石登りのルートと言ったほうがいいかも。西ノ谷と中ノ谷の巨瀑は見事だが、その先に観光客やハイカーが集まる大台ケ原があり、これまた往生した。もうこの辺りは行かなくていいかも

【日程】(20日)駐車地点5:10~7:10白崩谷合流点~15:00西ノ谷下~シオカラ谷~東ノ滝~18:30テンバ

(21日)テンバ5:15~5:50 1600m峰~尾鷲辻~8:40マブシ嶺~木組谷~11:45駐車地点

 

西ノ滝を真下から

坂本貯水池沿いの駐車地点(丸)と下降に使った尾根。1411mがマブシ嶺

県道の路肩が崩れており、その手前に駐車。ここから歩くことにする

目指す山は遙かかなたのよう

木組谷の出合の先には崩れた建物があった

左右に巨大な岩場が見え、思わず興奮する

大木がぐにゃり。確か随分前に、太い丸太を曲げて作品にしている芸術家(?)としゃべったことを思い出した

淵がだんだん長くなる。泳ぐか、まくか、考え所

白崩谷出合。この辺りから傾斜が急になる

泳ぐか、まくか

泳ぐか、まくか

水はどこまでもきれい

右後方に鋭くとがった岩場が見えた

巨岩が続く

巨岩の穴から下を覗くと、かなり下に水流が見えた

巨岩ばかり・・・





この巨岩は反対側からまいて行き詰まり、15mの懸垂で戻って対岸へ。1時間のロス

流れが直角に曲がると、中ノ滝が見えた

シオカラ谷に入るとやっと沢登りらしくなる

シオカラ谷の屈曲点の先に巨大な岩場が見えた。サマコレのある岩場か

翌日はシオカラ谷を最後まで遡行せず、ハイキング道へ。目の前の岩が1600mピーク

ハイキング道の東屋の裏に、尾鷲辻への道標がある

立派なシカの骨が落ちていた。こんなまとまって落ちているはずないから、誰かが面白がって組み立てたのだろう

マブシ嶺。人はいない、視界もない

南西尾根を迷わずに下れるか不安だったが、かすかな踏み跡があった。かつて木組谷には集落があったらしいので、そのときの杣道かも。昨日歩いて渡ったダム湖のつり橋が見えた

木組谷の水流で水浴し、駐車地点まで。お疲れさまでしたといいたいところだが、ここから8キロの砕石道が残っている



























 

 

台高・櫛田川水系蓮川江馬小屋谷左俣~白倉山(1236m)20250518

【形態】単独

【対象】沢登

【場所】三重県松阪市櫛田川水系蓮川江馬小屋谷左俣

【特徴】今年の初沢。五カ所滝を高巻いて上流に降り立ったところから少し下って左俣へ。いくつかきれいな滝があった。稜線に出てさっさと帰ろうと思ったら、道に迷ってしまい駐車地点まで5時間もかかった。なぜかというと、白倉山の頂上にいくつかあった標識がすべて取り除かれていて(!)、気付かずに通り過ぎてしまったからだった。白倉山の頂上は4度目となるが、頂上に標識があると思い込んで漫然と歩いていたのが原因。うかつだった。

【日程】江馬小屋谷出合(410m)5:40~7:20五カ所滝~8:50左俣出合~11:50大熊の頭南方の稜線~白倉山~1226mP~18:10駐車地点

ここを通るのも何度目になるだろう

右岸にある美しい滝

五カ所滝。前日の30ミリの雨で水量は多い

左俣出合

巨岩をよじ登って行くと・・・

美しい直瀑。上にはゴルジュが続いている

ゴルジュを右に曲がったところに次の滝

ゴルジュを高巻くと、上からのぞくことができる

 

大きな機械の部品とみられる金属が落ちていた。内部に歯車が付いており、索道のエンジンか何かだろうか

 

 

大きなカエルを見つけた。冬越しをした個体だろうか

稜線近くに巨木を見つけた。直径3メートルぐらい。岩の上に根を生やしている

シャクナゲが見頃だった

稜線に到着。ここからが長かった

↑赤も白も咲き乱れ↓












 





 

北ア・涸沢岳北西尾根20250425~26

【形態】単独

【対象】雪稜

【場所】岐阜県高山市新穂高(1040m)~涸沢岳北西尾根~涸沢岳~白出沢

【特徴】尾根中程にはほとんど雪は残っておらず、延々と藪漕ぎを強いられた。今年は雪が多かったはずだが、4月下旬では遅すぎたようだ。右手に蒲田富士が迫ってくると尾根左側に不安定な雪庇があり、神経質な登り。最初のピーク(約2620m)を超すとやっと雪面に。2つめのピーク手前の急な雪面を切ってテンバとした。3つめのピーク西側は50~60度ぐらいの急斜面だったが、早朝だったので気持ち良く登れた。帰りは白出沢をサクッと下山。荷継沢付近の夏道は雪で埋まっていて迷いやすいが、適当に降りた。そのまま真っすぐ白出沢の河原を歩き、槍平方面に続く夏道に合流した。

【日程】▽25日 新穂高5:00~9:00滝谷避難小屋~16:25最初のピーク(2620m)~17:10テンバ

▽26日 テンバ 5:20~6:10D沢のコル~8:20涸沢岳~8:40穂高岳山荘9:20~14:40新穂高

あれっ、滝谷が真っ黒。雄滝も出てるし。4月初旬にはあんなに雪があったのに、雪解け早すぎ

この裏から登ります

胸を突く急斜面をしばらく登ると南岳方面の視界が広がる

再び急な尾根になると藪が出てくる

雪が付いていれば面白そうな岩稜

最初のピークが見えてきた。藪でオーバーズボンは穴だらけ。右手は蒲田富士

最初のピーク。黒いです

2つ目のピーク手前の急雪面を切ってテントを張った。向こうは笠ケ岳❤

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2日目

長谷川ピークの向こうの空が明るくなってきた

急いでテントをしまって出発

2つ目のピークに上がると、3つ目のピークが見えた。上部は急斜面のよう

振り返ると、南岳に日が差し始めていた

締まった急雪壁を登り、3つ目のピークに上がると、D沢のコルと涸沢岳に続く登山道が見えた

頂上稜線に雪はありません

涸沢と北尾根には雪がたっぷり。なんで?

youtu.be

 

白出沢を真っすぐ下りる

お疲れさまでした

 

北ア・笠ヶ岳穴毛谷5尾根(敗退)20250404~05

【形態】単独

【対象】雪稜

【場所】岐阜県高山市新穂高(1040m)~5尾根2270m地点

【特徴】今年は雪が多く、左俣林道ゲートから雪道になった。穴毛谷もまだ冬のような装いで、巨大堰堤でもまだ雪解け水が流れてなかった。5ノ沢の一つ奥にあるルンぜに取りつき、5尾根の支稜に上がって、5尾根に合流。しかし、5尾根は巨大な雪庇が落ち切っておらず、確保がないと危険と判断。尾根から懸垂3回で支尾根まで降り、5ノ沢右俣を下った。5尾根は連続敗退。

【日程】(4日)新穂高無料駐車場5:00~6:20巨大堰堤下~8:00 4ノ沢出合~9:10 5尾根支尾根取りつき~11:40 5尾根合流~懸垂で支尾根に下降

(5日)テンバ5:30~6:20 4ノ沢出合~8:40駐車場

 

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赤丸部分の拡大が下の地図

赤実線が登ったルート。青点線が5尾根。橙線が5ノ沢本谷と右俣

巨大堰堤の下。雪解け水は流れていない

2ノ沢出合辺りの雪渓は一部割れていた

3尾根登り口のルンゼ。雪崩そう

左が5ノ沢。正面の岩の右側ルンぜを登った

穴毛大滝には一部氷が残っていた。スカスカの氷で、登れそうじゃないが・・・

このルンゼから左の支尾根へ

上部は急な雪壁

左手の4尾根上にも雪がたっぷり

後方には抜戸南尾根と抜戸南壁

急雪壁が続く。滑ったら本谷までいってしまう傾斜

支尾根と5尾根の合流点が見えてきた

5尾根上には雪庇らしきものが見える

これを確保なしでどう越えていけばいいだろう・・・

無理しないアルパインライミングが信条。また状態がいい時に誰かとくればいいさ

支尾根上の雪庇を切り崩してテントを張った

 

 

朝の冷え込みでアイゼンが効きそうだ。正面は第一岩稜

振り返ると5尾根

本谷から見た登攀ルート

いつ見ても美しいピナクル

お疲れさまでした




 

中ア・蕎麦粒岳(2339m)20250223~20250224敗退

【形態】単独

【対象】やぶ尾根ラッセ

【場所】長野県上松町の荻原沢付近林道(670m)~2000mピーク

【特徴】下部の尾根は完全なやぶ。ササが雪で十分埋まっておらず苦労した。1800mぐらいから太もも~股のラッセルが続き、キニバ岩の手前で時間切れとなった。もっと雪が少ないと下部のやぶ漕ぎがひどくなるし、かといって雪が多いと上部で進まない。複数人で交代しながらラッセルするか、3日の予定で入るかのどちらかかも。蕎麦粒のピークは岩々していて、魅力あり

【日程】(23日)林道の駐車地点6:30~16:00 1500m地点(24日)テンバ~2000m地点~15:00林道



林道は雪が凍り付いており、かなり下の方で駐車せざるをえなかった

林道のカーブで蕎麦粒岳(中央のとんがったピーク)が見えた。その左は荻原沢上部のルンzゼ。その左のピークは独標

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林道終点付近から尾根に入る。最初は歩きやすい斜面

雪の斜面になると気持ちが良い

尾根が急になるとやぶが登場

雪を踏みつけるとササが立ち上がってきて通せんぼする。苦闘すること3時間・・・。息も絶え絶えに、ちょっとした平坦地にテントを張った

2日目は痩せ尾根が続く

蕎麦粒岳が近づいてきた

キニバ岩という名の岩場が見える

ピークが近づいてきたが、雪は深くなるばかり。この分ではたどり着けないので、敗退することにした

 

中ア・木曽駒北尾根(玉ノ窪沢右岸尾根)20250119(敗退)

【形態】単独

【対象】やぶ尾根ラッセ

【場所】長野県木曽町・コガラ登山口(1336m)~正沢川

【特徴】2年前の同時期に敗退した木曽駒ケ岳北尾根に再び向かったが、雪が深くて出だしからまったく進めず、時間切れ必至とみて撤退することにした。この尾根は3日の予定で入山した方がいいかも。でもやぶ尾根に3日も使いたくないなあ

【日程】長野県木曽町・コガラ(1330m)6:30~正沢川本流~12:30コガラ

 

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コガラから4時間ラッセルして正沢川の渡渉点に着いた。このまま進んでも敗退は必至。残念だがまたの機会に譲ることにした



中ア・水沢山(2003m)20250112

【形態】単独

【対象】やぶ尾根ラッセ

【場所】中ア北部 水沢山

【特徴】正月の穂高もインフルで行けなくなるなど山は3カ月ぶり。別荘地からそのまま取りつけるお手頃な尾根だった

【日程】長野県木曽町の木曽駒高原・林道分かれ道(1080m)7:00~10:45水沢山(2003m)~12:30駐車地点

林道分かれ道付近に駐車し出発。雪が多い

最初はやぶ斜面。西向き斜面には雪がない

尾根に乗ると気持ちの良い風景が広がる

倒木が多くなり、雪も深くなる

前日の吹雪の余韻が木々に残る

水沢山頂上。雪が深く天候も悪化してきたので、予定していた大棚入山はやめ、Uターンする