明日はどこへ

漂泊の記録

北ア 笠ケ岳穴毛谷六ノ沢

【山行形態】単独

【対象】岩登り

【場所】岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の笠ケ岳穴毛谷六ノ沢

【日程】2020年8月27日

新穂高   3:00

7:00六ノ沢出合 7:10

10:10六ノ沢乗越 10:20

10:50笠ケ岳頂上 11:10

新穂高   15:20

【特徴】穴毛谷一ノ沢~七ノ沢まで、間ノ沢を含む8本の沢をすべてトレースできた

(四ノ沢はピナクルの頂上まで)

今回の六ノ沢は最も簡単な沢でロープもガチャも使わなかった

 

 

 

新穂高の登山者無料駐車場は8月の日曜なのに空きがあった

近年は登山ブームで週末はいつも満車だったたけに、コロナの影響は大きい

真っ暗なうちに出発

左俣林道から穴毛谷方面の林道跡をたどる

とげが鋭い茨が密生しており

半袖半ズボンの手足が切り傷だらけになった

毎年通っている道だが

もうそろそろ鎌持参でないと通りにくくなってきた

8月は高温続きということもあり穴毛谷の水は少ない

巨大堰堤の下で左岸から右岸に渡るところには1滴の水も流れていない

こんな夏の穴毛谷は初めてだ

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四ノ沢。ピナクルが見える

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五ノ沢出合にも雪渓はなし

 

三ノ沢出合を過ぎた辺りで明るくなってきた

四ノ沢出合では二俣辺りに雪渓が見えたが、

しかし五ノ沢出合には雪渓は全くなし

今年は7月に大雨が続き雪解けが早まったのだろう

穴毛大滝前をサクッと過ぎ

左の尾根の切れ目に向けて草付きとルンゼを直上

草付きが濡れており滑りそうで怖い

草の下の土に人の足跡があり

最近登った人がいるのが分かる

最後は垂直近くなるが木の枝を持って尾根上へ

六ノ沢を見ると、雪渓がほぼない

これなら登れそうだ

微妙なクライムダウンで七ノ沢に降り立った

 

七ノ沢を少し下りた小滝の上からは

すぐ左手の六ノ沢最初の滝の落ち口にトラバースできそうだが

草付きは濡れており、岩場は外傾している

ちょっと悪そうなのでクライミングシューズにチェンジ

微妙なトラバースで六ノ沢に着いた

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小尾根を乗り越す時に六ノ沢が見えた

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七ノ沢から六ノ沢へトラバース

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渡り終えて六ノ沢側から七ノ沢を臨む。微妙なトラバースだった

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そこからしばらく歩き

いくつか小滝を超すと

薄いスノーブリッジが2つ残っていた

下を急いで通過

 

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その辺りからゴルジュ

両岸には40~50mの側壁が立って圧迫感がある

でも滝は簡単に登って行ける

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巨大な岩が数カ所で立ちふさがるが

特に問題なく通り過ぎる

上の二俣は右へ行くと

まもなく抜戸岩南側のコルに着いた

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上部の二俣は右へ

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稜線から六ノ沢を見下ろす

 

 

天気は不安定で午後は雷雨予想なだけに

稜線上はもうかなり雲まみれ

急いで頂上へ

笠の頂上は10回目ぐらいだろうか

天気悪い時にはあまり登らないこともあり

展望のない頂上は初めてかも

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ライチョウ2羽

 

あとは稜線を戻り笠新道へ

抜戸岳からの下りで小雨が降り出し

抜戸南尾根を乗り越す所で土砂降りに

気温も下がってきたので久しぶりに雨具を着用

 

30~40分して暑くなってきたら脱ぎ

小雨の中を気持ちよく下る

林道に出ると再び土砂降り

今日はもう風呂に入らなくてもいいかも

と思えるほど全身ずぶ濡れになって駐車場に着いた