明日はどこへ

漂泊の記録

中ア・天竜川水系小黒川将棋頭沢~将棋頭山(2730m)20220925


【形態】単独

【対象】沢登

【場所】長野県伊那市天竜川水系小黒川将棋頭沢~将棋頭山

【特徴】大きな滝はなく気持ちよく登っていけるが、全体に崩壊が進んでいる

【日程】桂小場(1270m)5:30-5:50巨大堰堤-6:50マナイタダラ沢出合(1590m)-7:50将棋頭沢出合-9:30二筋の滝9:40-13:00稜線の踏み跡-13:50将棋頭山-16:20桂小場

 

久しぶりの好天なので桂小場の駐車場は登山者の車でいっぱい

最上部のゲート手前に何とか駐車する

暗いうちから沢には入れないのでしばらく仮眠と思ったが

登山者たちがガチャガチャ準備している音がうるさくて寝ていられない

しょうがないのでこちらも準備し、薄明るくなったら出発した

最初は舗装道を歩き

堰堤が2つ連なったところで河川敷に降りる

前方にはスリットの入った2段の巨大堰堤が見える

下段を登れればスリット部分を通っていけそうだが、、、

両方ともまくことができた

マナイタダラ沢出合


しばらく河原を歩くと

流れが急カーブする場所で最初の滝

今日は新しい靴なのでフリクションがいまいち信頼できず恐々登る

そこからまたずっと河原歩き

マナイタダラ沢の出合をサクッとすぎるとゴルジュ風になり

2段の滝が出てきた

本谷にもこんな滝があるんだと思い、よーく観察

下段は簡単に登れそうだが、上段はぬめっていそうに見える

考えた末、まくことにしたが

土の急なルンぜを選択したら

前々日までの大雨でズルズル斜面となっており怖い思いをした

上部の緩傾斜帯から2段の滝の上にトラバース

しばらく砕石河原を歩くと右岸から顕著な支流が合流していた

これが将棋頭沢だろう

しばらく休憩してから将棋頭沢に入った

本谷のゴルジュ

ぐずぐずの斜面からまいた

将棋頭沢出合



沢はすぐに右カーブし

もろい岩くずが積み重なった滝を登っていく

右岸が崩れており、岩くずが流れ出しているのが分かる

崩壊地点を過ぎると、小滝が続く上部をずっと見渡せる

そこを気持ちよく登っていく

この滝は微妙なむつかしさだった

左の本流に入っていく

1880mで左岸に支流を分けると

沢はさらに傾斜を増す

右側がルーフになった直瀑をまき

段々滝を登っていくと

水流が二筋に分かれた大きな滝が出てきた

珍しい形の滝でしばらく見入った

これはもちろんまき

沢の上部はテラス状になっており

伊那谷を眺めながら小休止

平野は黄金色に染まっており豊穣の秋を満喫する

途中から滝に入ろうと思ったが・・・

youtu.be



すぐ上の滝も比較的大きいが

段々になっており登っていける

ただし苔で滑りやすく

たわしが大活躍した

これも登れる。たわしが大活躍

ガラ場を登っていく


小滝をいくつか越すと

がれ場の二俣になる

さて、どちらに進もうか?

水流の多い右に進むことにするが

水はすぐに伏流水となりガラ場登りになる

そのあたりにはプラスチック製の波型板が落ちていた

上の小屋から飛んできたのだろうか


谷がやや広がると、そのあたりには苔の台地となっており

どうやら将棋頭沢の水源となっているようだ

左の尾根に乗ると踏み跡らしきものがあったが無視して上部へ

すると薮がだんだん濃くなり

背丈以上のやぶ漕ぎとなった

 

尾根はもうすぐだろうから

そのあたりでウエットから乾いた服に着替えた

そしてやぶ漕ぎにゴー

ってか、意外にも薮は手ごわくなかなか前に進まない

傷だらけになって進むと

突然、右手に踏み跡が出てきた

薮に突入

首を出して上を見ると、はるかに薮が続いているように見えた


左手もしくは正面に出てくるはずの踏み跡が右手にあった!

どういうことかと考えたら

沢から尾根に上がった時に見つけた踏み跡らしきものは

れっきとした踏み跡だったということだろう

それをたどっていけば済んだのに

余計なやぶ漕ぎを小1時間も楽しんでしまった(-_-;)

頂上を探して右往左往。刀利天=鶏天?


踏み跡をたどって

西駒山荘前から地形図の2730mと書かれた地点付近まで行って

いま来た道を戻って稜線伝いに標識のあるピークへ

写真を撮って、そのまま下山した

桂小場への登山道は非常に歩きやすい道だった