明日はどこへ

漂泊の記録

台高・宮川水系大和谷銚子谷 20230528

銚子谷の大滝

【形態】単独

【対象】沢登

【場所】三重県大台町の宮川ダム北詰(286m)~池木屋山(1396m)

【特徴】銚子谷中流に70~80m級の大きな滝があり、周囲はぐるりと岩壁に囲まれていた。まくのに時間がかかり、大滝の上流はカットしてしまった。1泊2日の日程で行くべきだった

【日程】

▽28日 宮川ダム北詰(286m)3:50~4:40町道大和谷線終点(350m)~6:15大和谷ダム(565m)6:30~7:40脇谷出合(643m)~8:50銚子谷出合(726m)9:00~10:10大滝(960m)~13:00池木屋山13:10~1332m~1243m~982m~町道大和谷線終点~18:10宮川ダム北詰

1大和谷ダム、2銚子谷の大滝、3下りニ入る1332mピーク、4と5迷い個所

 

町道大和谷線は7月31日まで宮川ダムから上流は通行止めのため

ダムの見学者用駐車場に駐車して出発

町道終点まで車で入るのに比べると往復2時間は余計にかかるがしょうがない

町道終点まで来るとやっと空が明るくなってきた

ここから奥はこれまでに焼山谷、ロクロ谷、サザ衛門谷、脇谷、川上谷と上ってきたが

壊れたはしご、六丁峠までの急坂、ヒルの攻撃といつもながらげんなりする

今日は日帰りの長丁場なので

どうのこうの言っている暇はない

明日の仕事のことなどを考えながら無心に足を一歩ずつだけだ

汗だくになって大和谷ダム着

今日はヒルは1匹しかついていない

運が付いてるかも!?

町道終点。ここから山道

大和谷ダム。水が少ない

ダム湖の水量は少ない

ここから水に漬かったりしながら進む

去年登った脇谷出合を過ぎると大きな釜を持った滝がでてくる

釜の縁をへつって水流の一番激しいところを飛沫をあげながら登る

沢登りの醍醐味の一つだね

それを越すとすぐに大きな滝

これは登れないので巻いていく

しばらく行くと屈曲した個所の左岸に支流ガ合流していた

地形図でこれが銚子谷出合と確認し銚子谷に入る

 

静かな沢歩きが続く

youtu.be

 

銚子谷の水量は少なく

ごーろをしばらく上がっていく

5、6mの滝をいくつか越すと

大きな滝がでてきた

3段で、最上段のナメ滝を入れると

たぶん70~80mはあるだろう

奥地にあるマイナー沢だが

こんな滝があるんだとしばらく見とれた

銚子谷出合。小さ!

 

youtu.be

滝は左岸も右岸もずっと岩壁が続いている

どこからまけばいいのだろう

右岸は全く可能性がなさそうなので

左岸の岩壁下に沿って登れそうな場所を探していく

尾根を回り込むところまで追い込まれ

やっと上に上がっていけそうになった

松のような尖った葉で滑りやすい急斜面と

岩壁のミックスをスリップにきをつけながら行く

こんな時はアックスがないと話にならない

これまで何度助けられたことか

 

傾斜が緩くなったところで沢に復帰するためトラバースを始めたが

またすぐに岩壁に阻まれた

時間も時間だし

今日はこのまま尾根に上がってしまうことにした

主稜線手前の1200m付近には

直径2・5mはありそうな巨木が1本あり

神々しさにしばらく見とれた

滑りやすい斜面と岩に注意しながらまいていく

神々しい巨木

 

そこからすぐに1258mピーク

主稜線とはいえあまり人が歩かない尾根なので

踏跡は薄い

でも稜線を外さないように行けば問題ない

途中で三之公から池木屋山往復という男性とすれ違った

この時季の台高で人に会うのは珍しい

時間が押しているので池木屋山まで休まずに進む

頂上には男女2人がカップラーメンを食べていた

おいしそうだななどと言っている暇はない

天気は下り坂で雲が野江股方面を覆っている

雨が振り出さないうちにと急ぐ

沢登りばかり9度目の池木屋山頂上

 

東尾根を進み

ガレた尾根を過ぎると1332mピーク

そこから南尾根に入る

下りの尾根で大きなキツツキが枯れ木に止まっていた

去年より赤と白のテープガ増えている

でも分かりにくさは相変わらずだ

特に1160m付近と950m付近は何度も迷い

上り返したりした

木材搬出用の軌道の残骸がでてくるとやっと安全地帯に戻れたと安心できた

そこから六丁峠で往路に合流し宮川ダムまで疲れた脚を引きずりながら歩いた