明日はどこへ

漂泊の記録

台高・地獄谷 20230618

【形態】単独

【対象】沢登

【場所】三重県大台町の宮川貯水池最奥の第三発電所(289m)~無名峰(1150m)

【特徴】急な谷で、中盤までは微妙な滝が続くが、後半はゴーロに終始する。突然水流がなくなり、気づいた時には後の祭り。プラティパスに水を汲めないまま、水を一口を飲まない山行になった

【日程】第三発電所6:10~地獄谷出合6:30~右岸の大きな美瀑~10:40稜線のコル11:20~12:00 1150mピーク~14:00第三発電所

青丸の地点付近に索道の廃墟があった



台高北部の沢はほぼ行き尽くしたため、今回も重箱の隅系の沢

去年6月に行った能谷のひとつ南側の沢になる

名前こそ地獄谷というすごい名前だが

手も足も出ない巨瀑が続くわけではなかった

 

第三発電所から大台ケ原方面への登山道を20分ほど行くと

地獄谷のつり橋着

高くて降りられないので、かなり戻って河原経由で入渓する

滝の手前でウエットに着替えたが

パンをくわえようとした手にヒルが1匹ついていた

食べちゃわなくて良かった💦

つり橋の上から臨む地獄谷。急な滝が続いていそうだ

河原に降りてつり橋をふりかえる

最初から小滝が続き

20mぐらいの凹角沿いの滝は登れず

木の根っこを頼りに急なスラブ登って巻いたが緊張した

 

470mで右岸に高さ50mぐらいの美瀑がありしばしみとれる

最初がそちらが本流かと思ったが

どうも違うようでホッとした

木の根っこを頼りに岩を登ってまいた滝

youtu.be

 

ゴルジュが続く

右岸の美瀑

ゴーロごーろゴーロ💦

しばらく行くと巨岩が続くゴーロになった

何も気にせずえっちらおっちら岩を越えていくと

水の音が何もしないのに気付いた

さっきまであれだけ多くの水流があったのに・・・

まあ、そのうちチョロチョロ出てくるだろうと思ったが

全く水流はなし

がーん

行くべきか、戻るべきか

今日は曇り空なので水なしでも大丈夫だろうと山登りの基本を無視して

できるだけ汗をかかないようにゆっくりと登り続け

稜線のコル着

いつもは夏でも風が通って涼しい台高の稜線だが

今日に限って風はなし

蚊やアブもどんどん寄ってくる

まさに泣きっ面にハチ

稜線から地獄谷を見下ろす

 

稜線を歩いて行くと

1150mピークの南側には

索道の廃墟がそのままあった

ここでも南西の尾根に誤って入ってしまい体力と時間をロス

しばらく歩いて気づいたからいいものの

地図片手に見ながら歩かないと迷ってしまう場所が台高には多い

それだけに自然の山歩きが楽しめるといも言えるのだが

1150mピーク

1143mで通常の踏み跡に合流し東尾根経由で第三発電所に降りた

駐車場で着替えて帰る準備をしていると

何となく左足が変な感じがした

ふと目をやると

くるぶしのところに血をたっぷり飲んで

腹いっぱいになった様子のヒルがくっついていた

この野郎、アスファルトの上でも出てきやがって

木の棒で払い落し

近くにあった石でつぶすと

プチっとヒルの腹がはぜる音がした

石をどけると鮮血ではなく

どろっとしたゼラチン状の血になっていた

あーあ、もったいな