台高・宮川水系能谷~1150m無名峰 20220612
【形態】単独
【対象】沢登り
【特徴】下部はゴルジュが続く。まくにしても、小滝を登るにしても微妙で、落ちたらただでは済まない。下りは楽ちんで、台高北部の中ではお勧めの沢かも
【日程】2022年6月12日 宮川第3発電所(289m)5:20~5:40能谷出合~11:45頂上(1150m)12:15~1143mP~14:15発電所
発電所にある登山者駐車場から
大杉谷方面の登山道を少しいくと
最初の吊り橋があるのが能谷
河原は平凡だが
すぐに右岸はほぼ垂直の壁が続くようになる
巨岩の間を落ちる小滝が続く
どれもホールドが全くなかったり
ぬめっていたりして小難しい
ほんの3、4メートルの滝でも落ちたらただでは済まぬ
周囲は壁でまくことも難しそう
ある滝では右側に入ったシンクラックを登ったが
乗越部分でホールドがなくなり冷や汗をかいた
用心のためエイリアンをザックから出しておくべきだった
すると5mと、7、8mの2つの滝の奥に
20mの大きな滝がかかるゴルジュにぶつかった
下の2つの滝は左岸の壁を利用していけば越せるかもと思い
へつって真ん中の滝の下まで行くと
左岸の壁の上部はハングしており微妙なクライミングになりそうと分かった
迷った末、大きく巻くことに変更
どんどん下りて行くが
巻けそうな斜面は見つからない
これじゃあ吊り橋まで戻ってしまうかもと思った時に
やっと登れそうな小尾根を見つけた
この尾根から
落ち葉だらけの急斜面を経由し
上部の緩斜面に
前日が雨だったため
斜面はどろどろで落ち葉は水を含んで滑りやすい
嫌なまきだと思っていたら
上部が赤色に塗られた棒杭が1本打たれていた
こんな不安定なところまで測量士が入ってきているとはびっくり
堰堤でも造るつもりだったのだろうか
20mの滝を越した後も小難しい5~10mの滝が続く
まきを選択することが増えるが
ほぼ人が入っていないためか不安定なまきが多い
まいた後に木を伝って下りた場所も多かったが
木が腐っていないか慎重に判断した
懸垂を選択した方が良かったところも
750mを越すと再び巨岩の急流になる
800mの二俣にはトロッコの荷台のような
丈夫な金属製の箱のような残骸があった
かつて鉱山でもあったのだろうか
その付近で伏流水となり
小さな支流が四方に分かれるようになる
どれが本流か全く分からないため
コンパスの方向だけをたよりに登って行き
急傾斜のザレとなったら
すぐ右の尾根に乗って稜線まで
地図上の本流からは北方面にずれたようだ
テープの付けられた稜線を南に歩き
最後の急斜面を登ると1150mの無名峰ピーク
濡れた沢服を着替えた後に稜線を北へ
1143mピークでウグイ谷高から宮川貯水池に下る踏み跡に合流
途中から流水管管理道に入り
第3発電所に着いた