明日はどこへ

漂泊の記録

台高・宮川水系大和谷脇谷 20220522

 

【形態】単独

【対象】沢登

【場所】三重県大台町の宮川水系大和谷脇谷

【特徴】名前からしてマイナー感を醸し出す谷。途中で山腹崩壊が発生していて、谷が土砂で埋まっている。誰もいない静かな沢旅を楽しめる

【日程】2022年5月22日 宮川貯水池大和谷橋東詰(289m)5:00~6:50大和谷ダム(565m)7:10~8:20脇谷出合(642m)~11:40稜線(1275m)12:10~12:45池木屋山(1396m)~13:30 1332mP~17:30駐車地点

 

 

宮川ダム湖にかかる大和谷橋東詰に駐車

町道大和谷線の路面に尖った砕石がたくさん落ちていることを想定

町道終点まで30分強を余分に歩くことにした

去年、この町道には

直径1メートルほどの岩も道の真ん中に落ちており

車で通るのに難儀した。その前はパンクしたことも

怖い道なので、今回は避けようと思った

でも歩いて見たら砕石はほぼどけられ、きれいな道になっていた

 

町道終点からは大和谷ダムの管理歩道へ
はしごが随所にあるが、年々朽ち果ててきている
完全に落ちた橋が1ヵ所、ぶらぶら浮いてるだけが1ヵ所
2時間でロクロ谷出合にある大和谷ダム着
人里離れた深山幽谷という感じの場所だ
ここで、沢登りウェアにチェンジ
そんなに蒸し暑くないが、ヒルが1匹、靴下に付いていた
ダム右岸から入渓。新緑が目に染みる
緩い流れが続き滝らしい滝はなく
時々腰まで水に浸かりながら進んでいく

人里離れた場所にある大和谷ダム。水も空気も澄み切っている

自然のままの流れが続く
左岸の最初の大きな枝沢が目指す脇谷だ
地形図には、出合に滝マークがかかれているだけだが
どんな谷なんだろうか?
出合は狭い
地形図通り、すぐのところに滑滝が見える
釜は濃い緑でちょっと深そうだ

脇谷出合の滝
まずはぬめり具合を見るため、釜の手前まで
流れてきた倒木が引っ掛かってるなあと思い
滝を左岸側の壁を触って
滑りがきついためまくことにして引っ掛かった倒木が視界に入った
「わあ」と声を上げてしまった
倒木にニホンカモシカの死骸が引っ掛かっていた
まだ死んでから時間があまりたってなさそう
蒼い目が虚空を見つめていた
体長から、まだ子どもなんだろう
倒木だと思って掴まなくて良かった😅

最初の滝を簡単にまき、崩れやすい急斜面から河床に降りた
上流の両岸はゴルジュ地形が続くが
崩れた大岩で埋まっており、難しい滝はない
すると、左岸が大きく崩れており
ここから流れ出した岩が下流を埋めたんだなとわかる
しかし、さらに上流の左岸の斜面が2ヵ所派手に崩れていた
これでは河原歩きです

蛇行地点の壁に穴が開いていた

おたまがうじゃうじゃ

左岸の崩壊地点1か所目

2カ所目

3カ所目

860メートルを超すときれいななめ滝が続くようになる
なめ滝、なめ滝、なめ滝の連続
どれも登って行けるので面白い
これで下流部が崩れていなかったらかなあ
水流がなくなると疎林の急斜面に
10メートルぐらいの涸れ滝を登ると稜線手前の緩斜面に到着

最後の涸れ滝を越すと・・・

稜線に着いた

7回目の池木屋山ピーク

シャクナゲに花

そこで濡れた沢服を着替え、1318mピークを経て池木屋山着
頂上は7回目になる。いつものことながら人はいない
小休止し東尾根へ
1332メートルピーク手前で、迷岳から来たという関西弁の男性と行き違う
そこから南尾根に入り、踏みあとをたどって行く
1100メートルと900メートル付近で踏みあとを見失い
地図読みしながら藪こぎで進む
また方向を間違えたかなと思って、戻ること数回
900メートルで軌道の残骸を見つけ、それに沿って降りていく
途中760メートルで尾根から尾根へトラバースするところがあり
その周辺には赤テープが数ヶ所つけてあった
そこからの急斜面は台高名物の枯れ葉滑り台
今日は軽アイゼンを持ってきたのでつけてみると全く滑らない!これはいい
台高には必携装備かも
まもなく行きに通った六丁峠
小休止の後、町道をたどって、宮川ダム湖に着いた。