漂泊山岳会ブログ

2020年8月結成

中ア・南駒ケ岳 20220321

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2591mピークから頂上を仰ぐ。一筋のトレースをつけて歩くのは楽しい


【形態】単独

【対象】雪山

【場所】長野県大桑村の中ア南駒ケ岳

【特徴】夏道だが、2591mピークから先はナイフリッジの上り下りが続く面白い尾根。登りの途中でアイゼンが壊れ、応急措置でそのまま登ったが、アイスバーンで10回ほどアイゼンが外れ、危うかった。山をなめすぎだったかも

【日程】3月21日伊奈川ダム下ゲート(950m)4:20~5:30林道終点・登山口(1450m)~7:00 1920m地点7:10~9:20 2411mP9:30~10:15 2591mP~12:35頂上(2841m)12:45~14:30 2591mP~19:00ゲート

 

ダム下のゲートを真っ暗ななか出発

3連休ということもあり、浜松と名古屋ナンバーの登山者の車が2台置いてあった

今年は豪雪で

3月も下旬というのに林道は7割方雪道だった

林道終点の南駒登山口にははしごがあるが

そこも雪で埋まっている

他の登山者たちは越百山方面に行ったようでトレースはない

夏道に沿って歩いていくが

すべて雪で埋まっている

薄暗い中なにやら視線を感じ

前を見るとカモシカつぶらな瞳でこちらをながめていた

本当にういやつじゃの

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登山口のカモシカ

 

登山道の初めは急斜面で、トラバース気味に上がっていく

完全な雪斜面になっており、滑落しそうで恐々行く

途中で我慢できなくなり、わかんを付けスリップ止めとする

最初の尾根に出ると、後方に御嶽山が見えた

今日は噴煙が見えず、ご機嫌良さそうだ

 

1946m付近は夏道に雪がたんまりあり

樹木の枝が低くなって

腰を曲げて下を通って行かねばならない

なかなか腰に来る登りだ

途中で早くもリッジが出てきた

ホントに雪が多い冬ですこと

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雪が多く、腰を曲げて枝をくぐっていかなきゃならない

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樹林帯から早くもリッジ登り

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ぶっこわれたアイゼン。古いアイゼンはだめです



下りで間違った尾根に入りそうな2250mの尾根の分岐に赤布をつけていく

2411mPで一休み

わかんをアイゼンに替えようとしたら

なんと、右側のアイゼンのプラスチック製留め金がパキッと折れてしまった

これはやばい、敗退かも

と焦ったが

何とかひもで補強し足に装着

左をつけようとしたら、こちらもパキッ

今日は半ば、春のぽかぽかアイトレのつもりで

20年ほど前の古いアイゼンを持ってきた

もちろん爪先は研いでおらず真ん丸だ

それでも何とか足につけ再出発

頂上を見渡せる2591mPから先はナイフリッジと

雪庇の美味しい上り下りが続く

前々日は20~30センチぐらいの新雪が積もったようで

ラッセルしながら行く

 

しかししばらく歩くと、ひもが緩み

そのたびにアイゼンが外れる

だが、引き返そうという気にはならない(なめすぎです)

そのうち、斜面は完全なアイスバーンになった

あれっ、ここでアイゼン外れるとヤバいぞ

という地点でやっぱり外れ

必死になってバーンを新雪部分まで

アックスと片方アイゼンですりずり降りたりした

 

その時

目の前の岩にスリングが落ちているのに気付いた

しめた!

それをアイゼンと靴にぐるぐる巻きにして外れにくくした

もう片方の足には

アックスのすべり止めで固定

これでなんとか頂上までたどり着いた

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ナイフリッジの上り下り

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最も細いところは角度30度ぐらい

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もろい岩の氷化した斜面の下り。北アの中岳西尾根を思い出した

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リッジの上り下りにわくわく

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快晴の頂上


今日は冬型気圧配置が緩む予報だったが

風は冷たく、雪はふかふか、バーンはカチコチのまま

下りでは

急なバーンの前で必ずひもをしめなおした

2591mPまで来てホッと一息

ほとんど休んでいないのに時間がかかった

そこからも駐車地点まで休まず行くが

往復で15時間近くもかかってしまった

今日も一日だれにも会わなかった