明日はどこへ

漂泊の記録

台高山脈 宮川水系大和谷支流サザ衛門谷 20201101

 

【山行形態】単独

【対象】沢登

【場所】三重県大台町の宮川水系大和谷支流サザ衛門谷~国見山(1283m)

【日程】2020年11月1日

宮川ダム大和谷橋西詰め(289m地点)  6:00

町道大和谷線終了点(350m地点)6:45

サザ衛門谷出合(420m) 8:00

国見山(1283m)12:00

大和谷橋西詰め 14:45

  

【特徴】大和谷は水量が多く、腰まで漬かるところもあった

サザ衛門谷は下部こそ急傾斜だが中流以降は緩い

下りは地形図には書かれていない登山道(中電の管理道?)を通って早く下りられた

 

【記録】大和谷橋を渡った先のカーブに駐車し出発

2年前の大雨で通行止めだった町道は無事開通し

大和谷発電所から奥も

一部壊れていた路肩は直され、路上の巨石は取り除かれていた

これなら車でも町道終点まで楽々行けるだろう

今日は大和谷橋のところまで尾根を下りてくる予定なので歩きだが

 

町道終点で沢服にチェンジ

大和谷左岸の取水口管理登山道を少し歩き

河原に下りる地点で登山道から離れ河原の巨石を越えていく

しかし意外にも水量が多い

深い淵が数カ所あり

1カ所は腰まで、2カ所は股まで漬からないと上流に行けなかった

水に漬かっていると足がしびれてくる冷たさだが

水から上がると、風が弱いためあまり寒くはなかった

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大和谷の淵。腰まで漬かって行く

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大和谷が南南西から西に向きを変える右岸に注ぎこむのがサザ衛門谷

岩と樹林に覆われ、見過ごしてしまいそうなくらい小さな沢だ

目印は右岸にある石垣

かつては杣小屋でもあったのだろう

 

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サザ衛門谷出合

サザ衛門谷に入る

積み重なる岩を上がっていくと傾斜が次第に急になり

いくつか滝が連なっているのが見える

岩も滝もコケがついてツルツル

これは登れそうにない

まけそうな場所も1カ所しかないので

急な尾根を木登り風に上がっていく

途中の木には真っ黒になった古いスリングがあった

昔の沢登りの人が登った跡だろう

550~600mのところにある2段50mぐらいの滝をまくところでは

小さな石垣と壊れた吊り橋の残骸があった

何のためにここに吊り橋をつくったのだろうか

その上のゴルジュには巨岩が挟まっていて登れないため

連続してまいていく

 

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2段50mぐらいの滝

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つり橋の残骸。足場はすべて落ちている

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谷が南向きになると傾斜は緩くなり

巨岩の間を縫うように上がっていく

1カ所だけまけないゴルジュがあり

シャワーを浴びて登った

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880mぐらいの二俣で細々と水流れている左俣に入る

右俣には水がない

左俣の水流もすぐに枯れ、あとは砕石がたまった斜面登り

急傾斜になったら右の尾根に上がり

国見山頂上のすぐ東側ピークに出た

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頂上は樹林帯にあり展望はきかないが

東尾根を5分ほどたどると展望の良い場所があった

紅葉は今が盛り

黄と赤のグラデーションに山が彩られていた

 

下降は東尾根を行く

踏み跡とテープが続いており

ちょっと迷いやすい場所は1184mピークから下りる急傾斜の部分のみ

1019mピークを過ぎると

送電線が出てきて踏み跡はさらに広く、はっきりする

2つ目の送電線の鉄塔を過ぎた880m付近で

踏み跡が東尾根から北の斜面につづら折れでつながっていた

そのまま計画通り東尾根を下りるか

それとも踏み跡をたどっていくか迷ったが

中部電力 林道」と書かれた矢印看板を信じて踏み跡の方へ

すると640m付近で

先ほどの1019mピークから北東に下りる尾根につながり

そのまま大和谷橋西詰め付近まで下りられた

しっかりした踏み跡で

当初予定した東尾根を忠実に下りるルートに比べ

2時間ほどは時間短縮ができた