明日はどこへ

漂泊の記録

御嶽山・摩利支天山西尾根 20230402

西尾根は摩利支天の頂上から西方に伸びる尾根

 

【形態】単独

【対象】尾根歩き

【場所】岐阜県下呂市濁河温泉(1780m)~摩利支天山(2960m)

【特徴】これまた、数年前の2月にラッセル敗退した尾根に再挑戦。すでに4月ということもあり、堅い雪面をサクサク登っていけた。2500mぐらいからは展望最高の尾根歩き。もっと登られていい尾根だと思う

【日程】

▽2日  濁河温泉登山者駐車場5:10~7:10樹林帯を抜ける~8:40頂上8:50~11:20駐車場

 

駐車場は早朝から10数台の登山者の車でいっぱい。ラテをつけて次々と出発していく。皆さん五の池小屋の夏道方面に行くらしい。こちらはラテが必要じゃなくなったころに出発。並んだトイレの前を通って橋を渡り、雪の重さでつぶれた御嶽神社社務所(?)の横から樹林帯の尾根に入る。気温が高い日が続いたため、膝までズボズボはまりわかんを装着する。しばらく登っていくと雪面は固く、歩きやすくなった。平板な樹林帯の中で方向はよく分からないが、傾斜の強い方へ強い方へと向かっていくと、右手に木の生えていない急なルンぜを発見。すぐにアイゼンに履き替え、サクサク登っていく

橋を渡って、崩れた社務所横を通っていく

すぐに樹林斜面の登りになる。木は密ではなく、登りやすい

急なルンぜ状斜面を行く

木々は段々薄くなり・・・

展望の尾根に飛び出す。向こうには摩利支天

 

胸を突く急斜面をしばらく行くと、木々が薄くなり、一気に展望が開けた。正面には摩利支天が堂々とそびえており、きれいなカーブの西尾根が続いている。この尾根は気持ちいいわ。振り向くと飛騨の盆地と乗鞍岳。展望最高です。ところどころ新雪斜面になって歩みがのろくなるが、人がいなくて最高です。2,745m付近が急な尾根になる。2830mで尾根は南東から東へと変わる。そのあたりから見る摩利支天はピラミッドのように鋭角で美しく見える。2つの小ピークを左の雪面トラバースで越え、最後の岩場。尾根筋が最も登りやすそうだが、電子レンジ大の岩2つが今にも落ちそうになっているのが見える。あれはヤバいだろうと思い、岩場を右から回り込み、5mほどのスラブ壁を登って頂上着。風も弱く、気持ちの良い日です。下りは同ルート下降で駐車場に着いた。

2745mから西に続く尾根の斜面には顕著な表層雪崩の跡と破断面が見えた

尾根の向こうには乗鞍

鋭角にそびえる摩利支天

2つの小ピークを急斜面のトラバースで越していく

剣が峰の向こうから水蒸気が上がる

頂上直下のスラブ壁を越えて頂上へ

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