明日はどこへ

漂泊の記録

北ア・笠ヶ岳穴毛谷二ノ沢中ノ左俣~クリヤの頭20250923

 

【形態】単独

【対象】沢登

【場所】岐阜県高山市・槍見(970m)~笠ヶ岳穴毛谷二ノ沢中ノ左俣~クリヤの頭(2440m)

【特徴】二ノ沢奥壁など岩の殿堂のふもとをめぐる沢登り。2100mから上は左右に尖峰が林立し、素晴らしい景観が楽しめる。沢自体はアルパイングレード3級程度の数カ所の滝のほかは、基本的にガラ場登り。最も難しい(そして危ない)のは最後の草付き。最大傾斜が60~70度あり、アックスを片手に、反対の手は抜けそうなブッシュをつかんで登る。稜線の登山道に出たときはホッとした。この日はビバークし、翌日は別の沢に継続する予定だったが、天気がいまいちのため、日帰りに変更しクリヤの頭から下山した。クリヤ谷登山道は最後の水場から下はブッシュが払われ、歩きやすくなっていた。ありがたやありがたや

【日程】槍見3:40~5:30二ノ沢出合~7:30三俣~8:00中ノ左俣~11:40稜線~12:10クリヤの頭12:30~17:00槍見

 

新穂高の登山者駐車場は満車で、槍見に駐車する。30分は余計に歩かなければならないがしょうがない。槍見は車がガラガラで、最近は錫杖の岩場の人気はないのだろうか。まだ暗い中出発する

明るくなるころ、二ノ沢出合に出た

1尾根の岩場を見ながら右に曲がっていくと、あけぼの壁などが見えてくる

1尾根と2尾根の側壁に囲まれたU字谷を行く。水量は比較的多い

 

振り返ると穂高の峰々の向こうから晴れ間が広がってきた。天気は良くなってくれるのだろうか

古いアイゼンの下半分が落ちていた。遭難者のものだろうか

きれいな滑滝が出てくるが、横からすり抜けられる



三俣に出た。正面左の岩峰の右手をすり抜けていくと中ノ俣方面に至る

1尾根側側壁に大きな穴が開いていた。中はどうなっているのだろうか

きれいな滑滝

大きな岩小屋があった。急な雷雨の逃げ場に最適。天井をよく見ると・・・

錆びたリングボルトが並んでいた。昔の人があぶみの練習かテン場に使ったんだな

中ノ左俣と右俣の合流点に出た。ここに来たのは右俣を遡行した2022年以来3年ぶり

 

asuhadokohe2026.hatenablog.com

 

左俣をたどって行くと、尖った峰がいくつも見えてくる

ふと視界に動くものが入った。捕まえてみると、なんとカエル。体長3~4センチの小さなカエルだ。標高は1850mぐらい。こんな標高が高く、何カ月も雪に閉ざされる地で生息できるとは。下山後に調べると、水かきがない特徴からタゴガエルの仲間ではないかと思われる

 

だんだん沢歩きから沢登りっぽくなってきた

だんだん二ノ沢奥壁(右上部)が近づいてきた





V字谷の底を行く

 

3級程度の岩場の上には、古い残置ハーケンとすり切れたスリングが残されていた

 

この滝はどうやったら越していけるだろう・・・。そう考えながら登るのが沢登りの醍醐味

 

2150mの二俣で右の支流に進んだ

後方の穂高連峰が同じくらいの高さに見えてくる

右手に岩壁を真っ二つにする魅力的な岩溝が見えた。だれかと来たら登ってやろう

 

急なガラ場を登ると、正面のV字谷に巨大なチョックストーンがはまっているのが見えた。登っていけるだろうか



チョックストーンの下まで来ると、左側が簡単に登れそうでほっとする

 

周囲は巨大な岩壁、岩塔でいっぱい

youtu.be

 

堅そうで魅力的な壁にため息が出る

 

 

ルンぜは傾斜を増し、つめに入ったらしい。ガスも低く垂れこめ緊張感がさらに増す

 

急な草付きは恐ろしい。片手にアックス、もう片手はブッシュでだましだまし登る

少し安定したところに立ち、登ってきた急な草付きをのぞく

 

 

冷や汗をいっぱいかいて、雷鳥岩とクリヤの頭の間の稜線に出た。ここから雷鳥岩を越していく予定だが、天気がいまいちなのでどうしようか・・・

 

2度目のクリヤの頭。一ノ沢を登った2019年8月以来となる。次に行くか迷ったが、天気悪いから下りることにした

クリヤ谷を下り、錫杖の前を通過。1ルンゼ中ほどに3人パーティーがおり、懸垂下降していた。時刻はもう15時半。あの位置だと、まだ4ピッチぐらい懸垂があるだろうから、慣れたパーティーで1時間、初心者がいると1時間半以上かかり、取りつきに下りるころには暗くなっているだろう。もしロープがスタックでもしたら・・・。秋の日は短い。無事に降りていればいいが

槍見に下山。お疲れさまでした