
【形態】単独
【対象】沢登り
【場所】長野県松川町・片桐ダム上流林道終点(950m)~上澤新道2000m地点
【特徴】あまり大きな滝はなく、美しい釜を持った小滝の連続を楽しんで遡行できる。でも地形的にはゴルジュが続くため、天候が急変すると逃げ場がないだろう。1440mの二俣で、滝がすぐ見えて面白そうな左俣に入ったら、特にひどいやぶ漕ぎをせずに大島山ピークより100m以上低い稜線に出た。片桐ダムへの下山は、大島山の東尾根を下る予定だったが、天気が怪しかったため上澤新道を下りて本高森山を越え、1206m三角点付近から谷へ雑木林を適当に降り林道に出て、片桐ダム上流まで7~8キロの林道を歩いて車を取りに戻った。
【日程】駐車地点5:10~5:40雨乞滝~9:10 1380m地点の二段の大滝~11:50稜線2000m地点12:20~13:10本高森山(1890m)~14:00林道~15:50駐車地点

今日も雨予報のため、少しでも天気が持ちそうな朝のうちに行けるところまで行こうと早出した。ちょうど歩き出すときに松本ナンバーの軽自動車が来たので、乗ってきた男性に「山登りですか」と聞いたら「釣りです」とのこと。「お気を付けて」と先に歩き出した。駐車地点から林道をわずかな歩きで片桐松川の本谷に出て、やや下るとムヅカシ沢の出合に至る。出合に着いてもまだ暗い

しばらくゴーロを歩くときれいな滝にぶつかった。地形図にある雨乞滝だろう

朝もやの中に小滝が続く

ゴルジュなのでクマと鉢合わせする可能性は低いだろうが、念のため笛を吹きふき行く

猛暑で水はぬるい

滑りやすい滝

早朝からシャワーでも気持ちがいい


ゴルジュが狭まってきて急にカーブする。こういう場所では大きな滝があるのではとびくびくするが、腹に響く滝つぼの轟音は聞こえてこない

空が明るくなって、重苦しい雰囲気から急に解放される

美しい釜の連続に目を奪われた。この先の極度に狭いゴルジュは滑りやすそうなので、念のためクライミングシューズに履き替えた




この滝は・・・見た目簡単そうだが・・・


気持ちのいいナメ滝

1380m地点にある二段の大滝。下部はともかく、上段は無理。巻いていく



左俣の滝


20mぐらいの巨大な一枚岩の右端を滝が落ちる。弱点を突いて登る

ガスがわき、小雨が降り始めた

陰鬱な雰囲気に包まれる

これはどうやって越そうか・・・

ふと足元の水たまりに白いふわふわしたものが見えた。手に取ってみると・・・

ムニュムニュして柔らかく、サンショウウオの卵のうのようだ。時期的にはちょっと遅いようだが

滑りやすそうなので気を付けていく。こんな小滝でも滑ったら骨折では済まない

水流がなくなり、やぶに覆われるようになった。上を見ると稜線が近そうだ

稜線上の上澤新道に出た。天気が悪いので、大島山はパス。そのまま登山道を下りることにする

本高森山のピーク。今日はハイカーもいない

車を取りに帰ったルート。遠かった。車で帰宅する際に、ダムの下部で林道を急いで横切るクマを見かけた