中ア・木曽川水系小野川本谷~麦草岳 20111015
【形態】単独
【対象】沢登り
【場所】長野県木曽町の木曽川水系小野川本谷
【特徴】2週連続で中アのマイナー峰へ。凍っていない奇美世の滝は初めて見たが、全く迫力がなかった。初秋のような暖かい日だった。
【日程】木曽駒荘(1200m)6:10~8:00奇美世の滝8:10~11:00二俣(2250m)~稜線~13:20麦草岳(2721m)~16:30木曽駒荘
廃墟となった木曽駒荘前の道に駐車し出発
道標には「通行止」と書かれているが
大したことはないだろうと想定し歩き出す
それにしても小野川林道は長い
飽きてきたころ、林道が大水で崩れていた
そんな個所も10m足らずで、簡単に通過
しかし人が入っていないせいで薮が踏み跡を覆っていて歩きにくい
奇美世の滝の下に着くころにはかなり消耗していた
冬には何度か来たことがあるがこの時季は初めて
水流が少なくて迫力がない
アイスで登った時はロープを2本つないだ覚えがあるが
高さは40mもないんじゃないか?
もちろん登れないので巻く
簡単にまけたが
降りたった先はゴルジュで水流はあまりに貧弱
支流なんではないか?と思って
小滝を3つほどクライムダウン
奇美世の滝の落ち口に立ち本谷であることを確認し
再び登り始めた
ゴルジュの中に小滝がいくつも続くが
いずれも問題なく登っていける
西向きの沢なので朝早くは日が当たらず寒いが
段々明るくなってくると紅葉がきれいで
テンションも上がってくる
遠くから見ると登れなさそうな滝も
近くで観察すると登れる場所が見えてくる
やがて傾斜は急になり
滝が連なるようになる
15mぐらいの滝は巻き気味に登ったが
斜面の土砂がぐずぐずで意外に傾斜もあり
もっと大きくまいた方が良かったかも
砕石や流木が多くなると2130mの二俣だが
それを右に行く
さらに谷は狭まり
水流はちょろちょろになったので
プラティパスに水をくんだ
ガスがわき始め視界が悪くなってきた
2250mの二俣で左に入ると
まもなく水流は途切れる
正面に岩壁が現れたので
どこが登れそうか観察
簡単にまけそうだが
せっかくなので正面の真ん中のクラックを突破
途中2カ所で傾斜が強くアルパイングレード3級
緩斜面につくと上方にはガラ場が続いているのが見えた
それを樹林帯の手前まで
高度計は2450m付近を示しており
登山道は目の前にあると判断し
ウエットを着替えて小休止
5分ほどのやぶ漕ぎで登山道に合流した
しかし人があまり歩いていない登山道らしく
倒木ややぶが追いかぶさっている
最近、枝を払ってくれた人がいるらしく
少しは登りやすくなっている
ありがたやありがたや
でも体はなぜかバテバテ
休み休み歩き2週続きの同じ頂上着
もちろん誰もいない
時間が押しているので写真だけ撮ってすぐ下山にかかる
人が歩いていないため
ハイマツが生い茂りすぐに踏み跡を外してしまう
最近、ハイマツの伸びが早くなっているのではと思ってネットで調べると
思った通りの研究結果が発表されていた
https://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/johotekyo/kenkyuhokoku/hozen/documents/7-8.pdf
温暖化で人が歩かないルートは消えていく運命にありそうだ
ぽくぽく歩き
暗くなる前に木曽駒荘に着いた