明日はどこへ

漂泊の記録

北ア・雄山東尾根~龍王岳東尾根 20220504~05

雄山の頂上を右手に見ながら登っていく

【形態】4人

【対象】雪稜・岩稜

【場所】富山県北アルプス立山周辺

【特徴】剣岳北方稜線に行く予定で富山県条例に基づく届け出を出してあったが、知り合いのガイドから直前に「あまり雪がない」という情報が入り、急遽転進。グループでわいわい登るには楽しい尾根だが、扇沢~黒部平までが観光客どっさりで、人のいない山が好きな人間にはきつかった

【日程】2022年5月4~5日

▽4日 扇沢7:00~黒部平8:20~14:00テンバ

▽5日 テンバ6:00~雄山~8:00龍王岳東尾根取りつき~頂上~東一の越~12:30黒部平

 

▽4日 

黒部平駅のすぐ左側から出発

前日に15センチ程度の新雪があり

冷え込みもあったので快適な新雪斜面を登っていく

ところどころ急な尾根になるが、難しいところはない

雄山が見える位置まで来ると、頂上から東斜面にシュプールが続いていた

もちろんタンボ平にも

今日は気持ちいいだろうな

2681mピークにはテンバを切った跡があり

そこからは上部にトレースが続いていた

前日に入山者が入ったようだ

2780mピークを越え、適当な場所にテントを張った

新雪の下は氷並みの堅い雪斜面で

雪ノコでも切るのが大変だった

夕方から西風が続くなり

テントがバタバタと一晩中うるさかった

雄山が右手に見えてきた




▽5日

今日もまったり登山の予定なので明るくなってから起床

とりあえず雄山まで行って頂上から雷鳥沢方面を見ると

何百張りものテントが四角く区切られたテンバスペースいっぱいに張られていた

夏の涸沢並みだね

行かなくてよかった( ゚Д゚)

雄山から竜頭峰方面のコルに降り

そのまま雪斜面をまっすぐ龍王岳東尾根取りつきまで

すでに2パーティーが取りついており

一の越からは6人パーティーが向かってくるのが見えた

お手軽な岩稜は人気ですな

 

取りつき付近に荷物をデポし

ロープ1本とカム少々を持ちスタート

1ピッチ目こそロープを使ったが

この程度の緩い岩稜ならロープはいらんだろうということになり

そのままロープなしで適当に登り

追い付いた前のパーティーに譲ってもらい

そのまま頂上へ

岩場の途中にいた雷鳥のつがいのメス。最近、雷鳥を見かけることが多くなった気がする。増えてきたのだろうか

簡単ないわばが続く

下を見ると緩い傾斜であることが分かる



頂上からは直下のカールを降りる予定だったが

新雪雪崩の痕があったので最初は一の越方面に向かい

途中からカールを横切って取りつきにデポした荷物を回収

そのまま東一の越へ

タンボ平は最初こそ堅い雪斜面でアイゼンなしでは降りにくかったが

そのうち快適雪面になって

特にズボズボはまることもなく黒部平に到着

大量の観光客にうんざりしながら扇沢まで乗り継いだ

2日間とも適度の寒気が来た快適春山登山だった

東一の越からの龍王岳東尾根。龍の背のよう

タンボ平に残されたきれいなシュプールを、踏み跡で汚しながら降りていく