漂泊山岳会ブログ

2020年8月結成

南ア・鋸岳 20211229~30(敗退)

f:id:asuhadokohe2026:20220116212232j:plain

左岸の岩壁の横にある急なルンゼを上がる

【形態】友人と2人

【対象】雪山

【場所】長野県伊那市南アルプス鋸岳

【特徴】天候悪化などのため敗退

【日程】2021年12月29、30日 

▽29日 戸台河原駐車場(1000m)6:40~角兵衛沢出合(1300m)~13:30テンバ(2400m)~2500m地点~15:00テンバ

▽30日 テンバ7:00~11:00戸台河原駐車場

 

【29日】

数年前の豪雨で閉鎖されていた戸台河原駐車場だが

痛んでいた林道の復旧工事が終わり

今日から使用可能になることを

事前に伊那市ウェブサイトで知っていたので

迷わず駐車場へ進入

すると、駐車場に登山指導所として新しいプレハブ小屋が建ち

早朝から市職員2人と伊那警察署員2人が登山者を迎えていた

 

署員に「テントはお持ちですか」と聞かれ

何を意図して聞かれているのか分からず「は?」と聞き直すと

「山にはよく行ってらっしゃるようですから、持っていますね」

と念を押された

どうも、冬山なのにテントを持たずに山に入る初心者が出没しているため

入山者にいちいち確認しているらしい

まあ、迷惑登山者のために

寒い年末の早朝からご苦労さまなことだ

 

豪雨で川の流れが変わり

一部残っていた猟師の車の轍はすっかり消えていたが

登山者の目印となるピンクテープが木に点々とつけられていた

戸台にはかつてはアイスに毎年通ったものだが

最後に来てから5年以上がたつ

鋸も2度目だが

その時は深夜歩き出しで真っ暗な中で河原を歩いたので

川を渡渉できる場所を探して右往左往

結局、角兵衛沢出合に着いた時には

すでに日が高く登っていた苦い思い出がある

今日は明るくルートも明瞭なので

ただ足を一歩一歩前に出すだけだ

 

駐車場に入山者の車は少なかったが

わずかに残る積雪の上には足跡があった

鋸は人気の山なので先行パーティがいるんだろうと思うと残念だ

雪山はラッセルしてでも先頭を歩いた方が断然面白いからだ

出合から角兵衛沢に入っても赤テープが点々とつけられている

この沢はどこを登ってもコルまで行ける

倒木さえ気にしなければ赤テープを無視しても大丈夫なのだが

そこは人の悲しいサガ

赤テープを常に目で追いながら歩いてしまう

こういう想像力が必要ない山はつまらないばかりか

何も考えずにただ歩くだけなので疲れも激しい

 

しばらく樹林帯を歩くとゴーロとなり積雪が増えてきた

そのうち左岸に大きな岩壁が見えてきて

幅の狭い急なルンぜの登りになる

ひざ丈の雪がありわかんを付ける

急登の途中の左岸岩壁の切れたところに

以前来た時もあった氷瀑がかかっていた

途中の氷柱は直径1mはありそうなほど成長しており

あれなら上まで登って行けそうな感じだ

f:id:asuhadokohe2026:20220116212356j:plain

f:id:asuhadokohe2026:20220116212424j:plain

f:id:asuhadokohe2026:20220116212446j:plain

今シーズンは氷結がいい㊨。コルへのルートは左の斜面を登る

そこからさらに上がり

左岸に次の岸壁が出てきた基部に

小さいが平坦な場所があった

明日は天気が悪くなりそうなので

本当なら今日中に本峰を越えておきたかったが

パートナーの脚の調子が悪く

そこをテンバにすることにした

テントを張った後

稜線の手前までトレースをつけに上がり

あとはテントでまったりした

f:id:asuhadokohe2026:20220116212614j:plain

コルが近づいてきたが、天気は悪化傾向

f:id:asuhadokohe2026:20220116212650j:plain

この辺りでトレース付けもやめときますか?スーパー林道が遥か下に見える


【30日】

夜中から時折強風が吹き

周囲の木々が轟轟うなっていた

テントは張った場所がよく

ほとんど揺れずによく寝られた

天気は朝から良くない

検討の結果

このまま下山することにした

時折吹雪になる中を出合まで急な谷を折り

あとは河原歩き

アイスを目指すと思われる3パーティーとすれ違い

午前中に駐車場に着

敗退だったが

今年もまた無事に一年を終えた気分に浸った