漂泊山岳会ブログ

2020年8月結成

北ア・常念岳20211211~12

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【形態】単独

【対象】雪山

【場所】長野県安曇野市北アルプス常念岳

【特徴】天候悪化と競争しながら頂上へ。あと30分遅くなっていたら登頂は難しかったかも

【日程】2021年12月11、12日 

▽11日 烏川林道ゲート(785m)6:10~三股(1350m)~13:00テンバ(2250m)~2400m地点~15:00テンバ

▽12日 テンバ4:40~前常念岳(2662m)~8:10常念岳(2857m)~テンバ~15:00烏川林道ゲート

 

▽11日

うっすらと明るくなりかけたころ

ゲートから出発しようとしたら

別パーティーが車で到着した

林道歩きが長いこの時季に物好きな人たちだ

人のことは言えないが・・・

 

林道上には雪は全くなく今日は秋のような暖かさ

最近はボルダーばかりして山に入っていなかったので脚も心配だ

できるだけ汗をかかないように、ばてないように

ゆっくり目に歩く

大平原でしばし休憩するが

あのパーティーが追い付いてくる様子はない

はて、別の近場の山に向かったのか?

 

あまりの暖かさに

サルの群れが林道沿いの斜面で日向ぼっこしながらくつろいでいる

1匹大きいのがいるなあと思ったら

ちょうどこちらにケツを向けた

真ん中に大きな〇ま〇まがぶら下がっており

あの貫禄はボスザルだろうと納得した

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子ザルのあどけない表情がかわいい

無人の三股をサクッと過ぎ

夏道沿いに前常念方面に向かう

すぐに雪斜面になり

1700mぐらいから

ズボズボ膝まではまって歩きにくくなったのでわかんを装着

だが暖かい日差しのため

わかんにベタ雪が付着し一歩一歩が重すぎる

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さらに

木の上にたまった雪の塊があちこちでドカンドカンと落ちるようになった

頭を直撃したらひとたまりもないと思い

ヘルメットをかぶった

幸い、直撃することはなかったが、、、

 

2170mぐらいで稜線着

今日はできれば前常念まで行く予定だが

重いモナカ雪でスピードはまったく上がらない

明日は冬型気圧配置になり朝から天候が悪いだろう

テントを上にあげるより

樹林帯に張った方が安全と思い

斜面が急角度になる2250m付近にテントを設営

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うららかな小春日和

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前常念の南東尾根(左のスカイライン)が見渡せるところでUターン

その後、翌日のためにトレースをつけに行く

樹林帯を越えた2400mぐらいで

わかんが雪に埋もれなくなったのでUターン

テントでぬくぬくしながら10年ものの自家製梅酒などをチビチビやる

ラジオをつけるとリリーフランキーの東京FM「スナックラジオ」に爆笑

昼間っから公共のラジオでこんなこと話していて

中高生が聞いていたらどうするのだろうか???

まあ、今どきの中高生はラジオなんて旧時代の遺物に興味はないか(^^♪

 

▽12日

3時半起床

時々強い南風が吹き、天候悪化が近いことを知らせている

とりあえず前常念まで行き

天候次第で本峰まで行くかどうかを決めることにする

昨日つけたトレースが固まって歩きやすくなっており

アイゼンだけで出発

トレースがあるところまではスルスル登っていけたが

トレースがなくなった途端に膝ラッセルになる

これはいかんと、

アイゼンわかんに変更

それでもところどころ股まで潜る雪の量で

スピードは遅々として上がらない

ルートは岩を避けながらほぼ稜線通し

前常念のピーク辺りで日の出を迎えられればと思ったが甘かった

もっと下で明るくなってしまった

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安曇野の街は雲海の下だ

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振り返ると急斜面

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避難小屋は雪に埋まっていた

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雪煙の中に見え隠れする本峰

避難小屋は屋根の一部が雪の上に出ていただけだった
前常念の頂上はもう風が強くなりかけていた

さっき薄暗い中で前穂北尾根がうっすら見えたが

今はもう完全に雲の中

それも、台風の目のような立体感のある球体の雲

かなり風が強い証拠だ

常念岳の本峰は雪煙の中から出たり入ったりしている

ここから1時間ぐらいかかるだろう

頂上にたどり着けるだろうか?

行けるところまで行ってみよう

途中で暴風雪になっても雪庇を踏み抜かないように

50~100m置きぐらいに赤布をつけた旗竿を立てていく

 

正面からの風が徐々に強くなる中

横通岳からの主稜線に合流

一瞬、雲が晴れると大天井岳方面がきれいに見えた

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あとはちょっと急斜面を登ると頂上着

常念に登るのは10年ぶりぐらいだろうか

槍穂は完全に雲の中だ

youtu.be

写真を撮り、すぐに下山にかかる

前常念まで来ると

風は緩やかになる

常念の本峰が西風をブロックしてくれるからだろう

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明るくなったと思って振り返ると、そこには常念

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テンバまで戻ってテントを回収

三股までの急斜面と林道10キロを歩いてゲートまで

振り返ると蝶が岳は完全に雪雲の中だった

出発時に見かけた別パーティーもほぼ同時にゲートに下山

前常念の東尾根を目指したが

下部のブッシュと上部のラッセルで敗退したとか

当方がギリギリで敗退しなかったのは

朝早く出発したのが要因だなあとしみじみ思った