明日はどこへ

漂泊の記録

大峰 岩屋谷

【山行形態】単独

【対象】沢登

【場所】奈良県上北山村の北山川水系岩屋谷

【日程】2020年8月9日

岩屋谷出合(320m)5:30

8:00最初の巨瀑

11:00 2つ目の巨瀑

11:50最後の巨瀑12:50―稜線(1108m)

14:30小峠山西峰(1100m)

16:20小峠山(1100)

18:00岩屋谷出合

【特徴】巨瀑3つと2~3の小滝以外はほぼ直登できた。猛暑の稜線でぼーっとして歩いているうちに、2度も変な尾根や獣道を下りていってしまい、下山に5時間以上もかかった

 

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岩屋谷出合の橋の少し手前に駐車

駐車した車の中が暑くなるのを予想して

ガス缶等を木陰にデポして出発

橋から左岸の林道を数百m歩き河原へ

しばらくの河原歩きの後、淵と釜と小滝が出てくる

左岸のスラブにボロいお助けスリングがたれている5mぐらいの斜瀑は

流れの強い10mぐらいの淵を泳ぎ

右岸のガバ、左岸のしわを持って上がる

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流れの強い淵を泳いで上へ

それを越えると岩がはまったゴルジュになり

巨岩の間を登ることが増えるがそれほど難しい箇所はない

 

流れが左折する480mを過ぎると

ゴルジュにはまった岩が大きくなってくる

上段は幅広、下段は2つに流れが分かれた滝を越えると

小滝の向こうに1つ目の巨瀑が見えてくる

高さは30mぐらいあるが、荒々しくなく癒やされる

この滝は楽に巻けた

流れを横切るように斜めにバンドが走っている滝も巻いた後

次々出てくる巨岩を登って越えていく

720mの二俣はきれいなナメになっていて、ゆっくり休んだ

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左俣に入ってすぐの所にある10m位の細長い淵には

20センチほどの真っ黒いイワナ(?)が悠々と泳いでいた

だんだん左岸の壁が高くなってくるが

壁を登ったり、巨岩のトンネルを抜けたりしていける

だが巨岩でV字状になった滝は登れず巻く

するとすだれ状になった2番目の巨瀑

夏の強烈な日差しに虹が出て癒やされる

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手前の尾根状を巻いて行くが岩場が出てきて苦労する

結局、岩溝状のルンゼにトラバースしてスラブを直上

かなり上がったところから次の小尾根に回りこむと

樹林の奥にさらに巨大な滝がはるか向こうに見えた

これはでかい

地形図にある岩屋滝谷だろう

小尾根にはテープがあちこちにあり

それを追って下りていくと難なく滝の下に着いた

あまりに暑いのでそこでしばらくまったりした

 

youtu.be

 

もちろんこの滝は巻くしかないから

さっき下りた小尾根を上がっていくとやっぱり岩壁にでてしまい

左へ左へと追いやられる

そのうち獣道に導かれるように尾根へ

あまりの暑さで頭がくらくらしてきたので

さらに上流から1448mピークまで上がる予定だったがキャンセル

そのまま下山にすることにする

 

しかし、ここからが今回の山行の最大の難関だった

素直に尾根を外さないようにただ歩けば良かったのに

なぜか1003mコルからトラバースしていく獣道に入ってしまい(思考停止状態)

途中で獣道はなくなり、やむなく藪の中の急斜面を北上して1つのピークに到着

「小峠山西峰」と書かれた手作りの標識が木に掛けてったのを

「やった小峠山の頂上だ」と勘違い(本当の頂上は東峰

「よし、ここから東尾根を下りていけばいいんだな」(思考停止続く)と

支尾根を下り始めた

だが東向きに下りなければいけないのに、コンパスは常に北東を指している

「おかしいなあ、おかしいなあ」と思いながらもさらに下りる(続思考停止)

ついに800m辺りで尾根が不明瞭となり断崖に突き当たる

「こんな尾根のはずがない」。やっとおかしいと気づく

しかしなぜ尾根を間違えたのかまだ分からない

通い慣れた台高なら強引にこのまま下りていくところだが

大峰の山の雰囲気はよく分からないので、稜線まで戻ることを決断

暑さにふーふーいいながら、今下りてきた急尾根を登り返す

 

1時間以上かけて尾根に復帰し

「小峠山西峰」の標識の字を見た瞬間、正気に戻った

「ここ、小峠山の頂上じゃないやん!」

尾根を下り始めた位置を間違えていたことに気づいた

 

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正しい尾根筋を少したどると

すぐに正真正銘の小峠山の頂上

そこからは立派な踏み跡が出てきて高速道路状態

もちろん獣道に迷い込むことはなく

そのまま林道に降り立った

 

2時間以上余計に灼熱の低山を歩いていたため熱中症状態

翌日も沢に入る予定だったが、やめた